2022
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太陽光発電メンテナンス ★チェックしたい項目★
寿命を延ばすために必要なメンテナンス
太陽光発電を始めるなら、メンテナンスを丁寧に行って、少しでも性能を保ち、
寿命を延ばしたいですよね。
一般的に現在、太陽光発電システムで初期費用の元を取るためには、8年掛かると言われます。
従来は20年~30年の寿命が期待できると言われていますが、直射日光や雪、雹などの影響で
太陽光発電導入後のメンテナンスが不可欠です。
また、太陽光発電選びがメンテナンスと同じくらい重要になりますが、
独特な内容も多い太陽光発電の「保証」、チンプンカンプンと言う方も多いですよね。
そこで今日は太陽光発電の寿命をメンテナンスで少しでも延ばす方法と、導入時に理解して確認したい、保証の内容をお伝えします。
太陽光発電の寿命とは
一般的に太陽光発電システムは「20年~30年」が寿命と言われていますが、これは業界では「期待寿命」に当たります。
ただ実際には、その寿命は検証されていません。…と言うのも、太陽光発電システム自体がまだ新しく、寿命とされる「30年」を超えた案件がまだ多くは出ていないからです。(2020年現在)
ただ反対に考えると、寿命とされる30年を超えても太陽光発電のメンテナンスを丁寧に行うことで、稼働してくれる可能性もあります。
まずは選ぶ段階でパネルの種類を知り、経年劣化が激しいタイプかどうかをチェックして、初期費用とのバランスを見ながら、後々まで発電効率の良い良質のパネルを選ぶことが挙げられます。
詳しくは別記事「太陽光発電パネル☆寿命の長い機器選びの基本」でお伝えしていますが、端的に言えばパナソニックが採用しているHIT(ヘテロ接合)は経年劣化率が他と比較して低いです。
この他、多くのメーカーで採用しているのが単結晶シリコンですが、最近ではセルの裏面に技術を施すことで耐久性の強い製品も出ています。
① アフターフォローまで信頼できる施工業者選び
太陽光発電業者のなかには、メンテナンスよりも「業績」として、売った後に急に対応が鈍くなる業者も確かにあります。
定期的な点検は業者との関係は欠かせませんので、契約前にネットで口コミのチェックをしたり、相見積もりを取り業者比較をして、最初から一社に決めずに冷静に「パートナー」選びをしてください。
② 毎日のモニターチェック
… は丁寧なメンテナンスが必要ではありますが、さすがに自分でパネルチェックをするのは危険ですし、無謀です。
→ パネルに故障や不具合が起きれば、発電量が減るなどの変化が起きますので、この変化を日々チェックすることで、故障にも早い段階で気付くことが出来ます。
k③ 定期的な点検
… 業者に依頼して定期的な点検を行ってください。基準となるのは資源エネルギー庁が推奨している「4年毎」の点検です。
→ 契約前に点検についてどのような内容になっているか、確認してください。
この定期点検をサービスしている業者も多く、この無償点検の契約がない場合には、
1回に付き10万円弱が目安となります。
契約時に知っておきたい保証内容
このようにこまめな点検・メンテナンスによって期待寿命を超えても稼働してくれる可能性もありますが、太陽光発電はパネルだけではなく、モジュールや設備、パワコンまでさまざまな要素が絡みます。
そのため、時には修繕費用がかさばることも多いです。そう考えると保証内容は契約前にチェックすると共に、理解しておくと安心ですよね。
【 太陽光発電メンテナンス☆保証内容 】
① 出力保証
… 「出力保証」は太陽光発電の出力量の保証です。とは言え、太陽光パネルは経年劣化は免れない消耗品ですので、メーカーが提示した最大出力を下回った場合の保証とするメーカーが多くなります。
→ 出力規定を下回った時に無償で交換や修理を受けてくれる内容ですが、証拠が必要なので、日々のデータチェックをして気付いた時には残してください。
② システム保証(製品保証)
… パワコンやパネルなど、機器の故障や不具合を保証します。多くのメーカーで10年~15年としています。
③ 自然災害補償
… 台風や火災などの自然災害による損傷時に、修繕費用を補償してくれる内容です。ただ、自然災害補償はメーカーによってはついていません。有償・無償などその内容もメーカーで違いますので、確認をしてください。
…この他、メーカーそれぞれで独自の保証をつけるケースも多いです。
特に若手の小規模なメーカーなどは、独自のテストによってパネルの性能を高めると共に、より安心してもらえる独特な保証をつけていることもあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか、
、太陽光発電の寿命を延ばすメンテナンスのコツについてお伝えしました。
最後にお伝えした保証ですが、メーカーの保証内容も大切ですが、メーカーの定義する施工内容で設置されていなければ、当然補償を受けることができません。
なかには「売れたら終わり」と言う悪質な業者もいるので、丁寧な施工を行うとともに、後々のメンテナンスまで責任を持って対応してくれるような、誠実な業者選びは大切なポイントです。